中国はとにかく広大な国。都市間の移動が長距離です。
海外滞在中は知らず知らずのうちに神経を使っていることが多いのですが、休息をとりながら効率良く仕事をこなすように心がけています。

日本では作れない価格で希望通りの商品が作れます。中国以外のアジア各国（インドネシア、マレーシア、ベトナム等）にも、ビジネスの可能性が無限に広がっています。
注意しなければならないのは、見本だけが良くて実際納品されるものはダメだったりすること。信用のおける相手かどうかの見極めが重要です。

現地担当者との交渉で英会話力は必要です。しかしそれ以上に必要なのはコミュニケーション能力。どんなことにも興味や好奇心をもって接していれば、その熱意が相手に伝わり、一緒に仕事をしていく上での信頼関係を作っていけます。

海外出張の中でもヨーロッパ出張は長期間の仕事。メーカーへ直接出向くことで、他の会社と違った良いものを仕入れることができ、また価格も直接品質を見て交渉できるというメリットがあります。日本では王国でしか売っていない珍しい商品をリーズナブルな価格で多数取り扱っているのは、こうした私たちの取り組みによるものです。
日本から動かず注文することもできますが、自分の力で電車や新幹線を使い目的地まで行き、その土地の雰囲気を感じ取ることで見えてくることがたくさんあります。海外で見つけた素晴らしい商品を日本に持ち込み、店舗に並んだとき、そしてその商品が売れるとき、私たちはこれ以上ないやりがいと喜びを実感します。

より良い商品を見つけることが一番の使命。そして同時に仕入れのための発注業務も出張バイヤーの仕事です。商品の発注はコンテナ単位のため、詰め込めるだけ詰み込む方が単価が安くなりますが、その分在庫を抱えることになるので、何をどれだけ発注するのかがポイント。為替レートにも注意して的確な判断が必要です。

バイヤーは半年先、一年先を見据えて買付けをします。だから目先のことに捕われず、先のことを考えて行動できることが大事です。流行を見極める力、全体を見て行動する判断力、交渉力。それらが備わっていてなおかつ語学力があれば最強です。

ご来店くださるお客様が今どんなものを求めているのか、常に流行の動きにアンテナを張り、先を読んで品揃えを充実させていくために私たちは国内外に情報を求めて出張します。
国内出張の主な目的は、オーダーカーテンの商品選定・企画調達です。
先染織物なら尾張一宮、後染織物なら福井・金沢といったように、日本には伝統的に技術産業が発展してきた都市がいくつかあります。カーテン作りにはこのような各地の専門会社の協力が不可欠。長年の取引による信頼関係を大切にし、納得の品質を守り続けています。

自社および他社分析からデザイナーと企画の方向を決め、タイプ見本・アイテムの収集を行います。そして生地サンプル試作から修正を重ねて最終的な決定となり、仕上がった商品を店舗へ送り出します。
イメージをかたちにするというやりがいのある仕事ですが、同時に在庫の管理や調節も重要な責務。クリエイティブであると同時にマネジメント力も求められます。自分たちが選んで作って送り出した商品が店舗に並び、それが販売につながったとき、王国の一員として役割を果たした達成感を感じます。