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カーペット ウィンドウ その他 

これであなたも、カーテン、カーペット通に!
ここでは普段考えることのないカーテンやカーペットの歴史や雑学などをご紹介します。
奥深いカーテン・カーペットの世界をどうぞ覗いてみて下さい。


■ カーペット編


●カーペットの起源~世界最古のカーペット

石器時代、北方の人々は寒さを防ぐために獣の皮を敷物とし、南方の人々は草や木の皮などを編んで暑さをしのいでいたと言われています。これがカーペットの起源です。初期農耕や牧畜が行われるようになった紀元前6000年頃には、羊やヤギの毛を踏み固めたフェルトが使われていました。それから技術は進歩し、紀元前5000年頃のメソポタミアでは、むしろ状に編んだ敷物が使われ、紀元前2500年頃には中央アジアで手結び絨毯が使われるようになりました。この頃の絨毯を見てみたいものですが、実用品で、痛めば廃棄されてしまうためになかなか現代まで残っているものがありません。

それでは現存する中で一番古いのはどのようなものなのでしょうか?

それは紀元前6~前3世紀頃に作られたと推定されています。
ルデンコという旧ソ連の考古学者が、モンゴルと中国の境界付近にあるパジリクと呼ばれるスキタイ人の古墳で発見しました。この辺りは寒さが厳しく、周囲が永久凍土の状態であったために、運よく連結され、良好な状態で残っていました。ペルシア最後の王朝といわれるアケメネス王朝で作られ、スキタイ王国へ贈呈されたものと推定されます。手法や完成度からみて、既に相当な発展を遂げた敷物であるといえます。





●日本でカーペットが作られる様になったのは?

日本で絨毯が作られる様になったのは、17世紀末江戸時代の元禄年間に佐賀の鍋島藩で、緞通(最も歴史の古い中国手織りカーペット)が作られたのが最初と言われています。それ以前はイラン・インド方面から海を渡って日本にもたらされていました。古いものでは239年の邪馬台国の時代に、魏の明帝が卑弥呼に贈ったという文献がありますし、今に残るものとしてよく知られるものには、豊臣秀吉のために特別に仕立てられた陣馬織(ペルシア絨毯で作られています)があります。

その日本で最初に作られた緞通は、韓国から技法を習って作られたと言われています。鍋島藩主は緞通を秘法として温存しました。木綿製で、サイズは1畳のものが多かったようです。この型の緞通は、江戸時代には毎年将軍などへの献上用に50枚程度しか織られず、一般への販売は禁止されていました。明治になって禁が解かれてからも、鍋島緞通はその品の良さから、ステータスシンボルとして一部の人たちの間に深く浸透していきました。

中国のシルク緞通



●現在のカーペット事情

カーペットの機械織り生産が始まったのは、18世紀の産業革命のころです。それ以降、カーペット生産は急激な変化を遂げ、人々の間に広まっていくことになります。この頃、イギリスのウィルトン市で生産され始めた機械織りのウィルトンカーペットは、現在も活躍している生産方法で、しっかりとした作りから高級品とされています。

19世紀終りになると、米国ジョージア州ダルトンで、それまでの「織る」生産方式ではなく、「刺す」生産方式のカーペットが開発されました。パイルというカーペットの表面の毛足を、従来の織る方法ではなく、糸を通した針を基布(パイルを糸を刺繍するための布)に差し込んでいくことで作られたこのカーペットは、タフテッドカーペットと呼ばれ、以後世界中に広まります。現在では業務用途、家庭用途向けの80%をこのタフテッドカーペットが占める様になり、広く人々に使われています。

タフテッドカーペット
ウィルトンカーペット




■ ウィンドウ編


●カーテンの起源~日本での歴史

エジプト時代には人々は洞窟の入口に布や獣皮などを吊り下げ、寒さを防いでいたと言われています。これがカーテンの起源です。現在の様な、装飾や防音を機能とするカーテンが使われるようになったのは、ルネッサンス時代に入ってからです。当時は窓にカーテンが掛けられるのではなく、出入口やベッドの周囲に使用されていました。カーテン「Curtain(英語)」は、ラテン語の「CARTINA」が語源となると言われており、「CARTINA」はエジプトの時代に寒さをしのいだっり、プライバシーの保持のためにペットのまわりを覆っていた布の事とされています。

日本へのカーテンの伝来は長崎の出島に外国公使館が設立された江戸時代の初期と言われています。実際に人々が使うようになったのは幕末から明治にかけての時代とされます。明治6年開業の日光金谷ホテルが、初めて本格的にカーテンをかけられたホテルと言われています。日本では平安時代の几帳や御簾、壁代(絹の織物で壁面に掛けられた布)、武家時代の、壁や襖、障子など、カーテンの機能を果たす道具が豊富だったために使用が遅れたのかもしれません。

カーテンが日本で作られるようになったのは明治末期になってからです。最初は一部の上流階級だけのものでしたが、建築の近代化、洋風化とともにカーテンも大量に生産されるようになり、一般住宅にも本格的に普及しました。現在では遮光、遮熱、防音など、様々な機能はもちろん、インテリア性をも備えたカーテンは、私たちの生活に欠かせないものとなっています。




●窓の語源は?

日本の伝統的家屋の構造は木造架工式です。まず柱、骨組みを作ってから、屋根を作ります。そのうえで柱と柱の間を壁や建具で埋めていきます。窓をあけるのではなく、もともと空いているところをふさぐことによって窓が出来ました。まど(間戸)は柱と柱の間(マ)に設けられる戸(ト)であるといいます。日本で窓が柱と柱の制約から解放され、窓自身が自立した「窓」として新たな展開をみせるのは、安土桃山時代の草庵茶室の登場以降と言われています。

これに対して西洋は石やレンガを積んで壁を築く組構造の建築です。気密性が高いので隙間風が入ることは滅多になく、通風、換気のために窓を開けていました。Windowは風(wind)と光を通す穴(ow)という概念で作られていました。

このように、窓の目的も造りも東洋と西洋では大きな違いがありますが、いずれにしても窓は、外と内とを結び付ける接点として重要な役割を果たしていたと言えます。





■ その他


●カーテン・カーペットを使った名言・ことわざ

トルコ語では「目からウロコが落ちる」ということを、「目からカーテンが落ちる」というそうです。またイギリスでは「白いカーテン」という言葉があって、窓の内側にかけた白いレースのカーテンということから、「密かに外部を観察する」という意味で用いられるそうです。なんとなく想像がつくものばかりですね。また東西戦争の緊張を表す状態として、チャーチル首相が述べた「鉄のカーテン」という言葉はあまりにも有名です。開閉自在で、装飾としても美しく、時には外部への目隠しとなったりするカーテンは、色々な意味を持たせやすいのかもしれません。

一方カーペットを使った名言では、英語で「トーストのバターを塗った面が下を向いて落ちる確率は、カーペットの値段に比例する。」というものがあります。日本語では、じゅうたんが、「花のじゅうたん」や「魔法の絨毯」など幻想的な意味あいでよく使われています。

カーテンもカーペットも私たちの生活に身近なものだからこそ、色々な表現で使われやすいと言えるでしょう。この他にも探せばあっと驚く様な名言が沢山あるかもしれません。